用語解説 フローリング編【実加工】

実加工。[さねかこう]と読みます。

四方本実加工(しほうほんざねかこう)とか、実加工なしとか

そんな風に使われているのですが

そもそも“実”って何?と

フローリングメーカー/アルベロプロの新人ウエダ(仮)、思っていました。

実は、フローリングの厚み部分に施されています。

ちょうどジグソーパズルのピースの凸凹のようなもの。

ジグソーは凸凹の形がまちまちで

対となるものは限られますが

フローリングの実は統一されていて

どの凸凹も、常に同じ形です。

実際の写真を見てみると・・・

実加工の解説用写真
実加工のあり(四方本実加工)

写真左手のフローリング、手前側の厚み(高さ)部分がでっぱっていますよね?

そして同じく左手の右側の厚み(高さ)はへこんでいます。

このでっぱりとへこみが実。

つまり、フローリングを並べる時に

がっちりスクラム組んで離れないようにするためのものが

実(さね)なんです。

比較として、実加工なしのフローリングはこんな感じです。

比較(実加工なし)の解説写真
比較用(実加工なし)

フローリングにはほぼ実加工がしてあって

規格によって一部、実なしがあるという感じ。

施工屋さんが施工時に気にするもので

基本的には、マイホームを作るためにいろいろ調べている方は

それほど気にしなくてもよいものです。

ちなみに・・・

通常『実加工』というと『四方本実加工』のことを指す場合が多いとのこと。

四方本実加工は、2辺(縦横1対)がでっぱっている雄実(おざね)

残る2辺(縦横1対)が雌実(めざね)。

他に『三方雌実加工(さんぽうめざねかこう)』というものがあります。

これは、ヘリンボン柄に配置するフローリングなどに施されている加工。

矢印型に貼り合わせていく際、でっぱっている部分は1つでないと

貼り合わせに支障が出るとのこと。

M先輩、ご教授ありがとうございました!