おすすめの床材を場所別に紹介!種類や特徴、施工事例を解説

床材は、住宅を建てる際に必ず検討する資材の一つです。床材の種類次第では、防水性や吸湿性などさまざまな機能が備わっており、部屋の用途によって柔軟に選ぶことができます。

そこで当記事では、床材を選ぶ際の参考となるように、「床材の種類」や「おすすめの床材」などをご紹介していきます。床材にまでこだわった最高の住宅を作り上げるためにも、当記事の内容をしっかりと押さえてみてはいかがでしょうか。

床材の種類

床材は、主に5種類あるとされており、それぞれ特徴が異なります。以下はそれぞれのメリット・デメリットをまとめたものです。

床材の種類メリットデメリット
フローリング・メンテナンスの手間が少ない
・ダニが発生しにくい
・掃除がしやすい
・足元が冷えやすい
・足の負担が大きくなりやすい
・水に弱い
フロアタイル・デザインが豊富
・耐久性が高い
・天然素材に比べて安価
・油や薬品に強い
・遮音性がない
・種類によってはつなぎ目から水が入りこむ
・耐熱性は劣る
カーペット・クッション性が高い
・保湿性が高いため足裏を暖かくできる
・防音性が高い
・デザイン性に優れている
・掃除・メンテナンスの手間がかかる
・家具などを長期間置くと跡がくっきり残りやすい
・色付きの汚れなどはシミになる
クッションフロア・耐水性に優れている
・掃除の手間がかからない
・デザインが豊富
・耐久性が低い
・湿気が溜まりやすいので結露しやすい
・表面の質感次第では安っぽく見えることもある
・調質性能に優れている
・断熱効果がある
・遮音性が高い
・香りが良い
・クッション性が高い
・フロアタイルなどと比べてメンテナンスに手間がかかる
・カビが発生する可能性がある

どういった空間に使用するのかによって最適な床材は異なるため、それぞれの大まかなイメージを抱きつつも、最後には専門の方に相談することをおすすめします。

例えば、「畳=和室」といったイメージだとしても、最近では洋風の部屋に畳を利用するケースも増えています。プロの方に相談すれば、固定概念にとらわれないおしゃれなデザインを教えてくれたりします。

フローリング

フローリングとは、木材を使用した床に張りやすく仕上げている床材のことです。無垢材を用いている「単層フローリング」と、下地の板に天然木の薄板を貼り付けている「複合フローリング」の2種類があります。

単層フローリングは、天然木を加工して形を整えた素材(無垢材)であるため、木の性質をそのまま活かした状態で床材として利用でます。一方で、複合フローリングは、複数の合板を貼り合わせて形を作り、表面に天然木の薄板を貼った床材です。

フローリングは埃などを取り除きやすいため、メンテナンス・掃除の手間が最小限で済みます。比較的使用しやすい床材といえるでしょう。

ただ、木材自体は堅い作りとなっているため、足への負担が大きくなったり、足元から冷えやすくなったりしてしまうデメリットがあります。また、水を含むと劣化しやすい特徴があるため、扱い方次第では劣化スピードを早めてしまう可能性もあるでしょう。

フロアタイル

フロアタイルは、ポリ塩化ビニル製の薄いタイル状の床材です。木目や石目などさまざまな種類があります。デザイン性が高く、耐久性にも優れているため、土足で生活をする家庭にも対応している床材といえます。そのため、オフィスなどで利用されることも多いです。

タイル状の床材を並べて貼り付けるため、つなぎ目から水分がしみ込んでしまう可能性がある点には注意が必要です。フロアタイル自体は薄い床材となっていますので、遮音性が低い点もデメリットといえるでしょう。

カーペット

カーペットは、繊維製の敷物全般を表す総称とされています。床材で利用するカーペットは、統一感や高級感を作り出すことに長けているため、オフィスなどで利用されることが多いのが特徴です。

カーペットは柔らかい絨毯のような素材であるため、クッション性・防音性に優れています。ですが、フローリングなどと違って掃除・メンテナンスの手間がかかりやすのがデメリットです。

クッションフロア

クッションフロアとは、その名の通り、クッション性に優れた床材のことで、塩化ビニル系の素材で作られています。通常の床よりも優れたクッション性を実現しているのが特徴です。

耐水性に優れているため、手入れしやすい床材を探している方には最適です。ただ、柔らかいので重い家具を置くと凹んで跡が残ってしまったり、場合によっては破れたりしてしまうこともあります。そのため、定期的な貼り替えを前提に利用している方も多いです。

日本人にとって畳は馴染みのある独自の床材です。最近では、洋風の部屋に畳を取り入れることで、「和モダン」としてデザインされる部屋も増えてきており、おしゃれな部屋を構築するための床材としても利用されます。

畳は、い草や藁の特性を活かせるため、調質性能や断熱効果が期待できます。木材と違ってクッション性も程よい柔らかさで、素足で生活する日本で最適の床材といえるでしょう。

また、畳は木製の床材と違って張り替えの手間がかかるだけでなく、吸湿性に優れていることから、カビが発生する可能性も多少あります。その点を把握しておかないと、メンテナンスまでの期間が短くなって、長期間利用できないだけでなく、手間がかかりすぎてしまうでしょう。

アルベロプロが提供する床材の種類

ここまで5種類の床材をご紹介しましたが、以下ではアルベロプロが提供する床材の種類をご紹介します。それぞれの特徴も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【アルベロプロが提供する床材の種類】

  • フローリング材

└単層フローリングと複合フローリングの両方を扱っています。15種類以上のシリーズがあり、デザインも豊富であるため、こだわりぬいた床材の選定ができるでしょう。

  • 古材

└アルベロプロで取り扱う古材も、フローリングとして使用できるものがあります。

【場所別】アルベロプロがおすすめする床材提供する床材の種類とおすすめの使用場所

以下では、アルベロプロが取り扱っている床材の中から、特におすすめできるものを「場所別」でご紹介していきます。それぞれの床材の特徴を押さえて、実際に自身の部屋にマッチするのか検討してみてください。以下では、5種類の床材をご紹介します(デッキ用は2種類紹介予定)。

ご紹介する使用場所と床材

  • 1.住宅におすすめの床材【オールドオークヴィンテージコレクション】
  • 2.土足・店舗【ノーブルパーケット】
  • 3.床暖房対応【オールドオークマルチプライ】
  • 4.直貼り対応【オッティモダイレクト】
  • 5.外部用デッキ【イペ材・セランガンバツー】
  1. フローリング材 / 単層フローリングと複合フローリングの両方を扱っています。15種類以上のシリーズがありデザインも豊富であるため、こだわりの床材選定ができるでしょう。
  2. 古材 / アルベロプロで取り扱う古材も、フローリングとして使用できるものがあります。

住宅におすすめの床材

オールドオークヴィンテージコレクション

住宅で利用する床材には、「オールドオークヴィンテージコレクション」がおすすめです。オールドオークヴィンテージコレクションは単層無垢材で、アルベロプロがアンティークウッド事業の経験を元に製作したオリジナルヴィンテージ加工フローリングとなっています。

高級天然木のオークを1枚の板に加工した無垢フローリングで、自然素材ならではの質感と性質が活かされた床材です。そのため、木材の温かみを感じられることから、生活空間である住宅におすすめの床材といえます。

土足・店舗におすすめの床材

ノーブルパーケット

土足・店舗で利用する床材には、「ノーブルパーケット」がおすすめです。ノーブルパーケットは、歴史ある建築物に用いられたパーケットフローリングをヒントに、アルベロプロでオリジナルデザインした床材となっています。意匠性の高い模様は高級な空間を作り出すのに最適で、お客様を迎える店舗などの場におすすめです。

また、抗菌・抗ウイルス加工をオプションにて承ることもできるため、昨今の感染症対策にも適した床材ともいえます。

床暖房対応おすすめの床材

オールドオークマルチプライ

床暖房が設備されているところで利用する床材には、「オールドオークマルチプライ」がおすすめです。オールドオークマルチプライは、素材の一枚一枚にいくつもの工程に及ぶ特殊加工や丁寧な表面処理を施し、使い古された風合いをアルベロプロの自社工場にてリアルに表現した、オリジナルのフローリングとなっています。

約10種類のデザインがあり、淡い色から暗めの色まで種類は豊富です。床暖房にも対応しているため、フローリングのデメリットでもある足元の冷えも改善してくれるでしょう。

直貼り対応おすすめの床材

オッティモダイレクト

直貼り対応の床材を探している場合には、「オッティモダイレクト」がおすすめです。オッティモダイレクトは、施工の諸条件に対応可能な床材で、4種類の樹種と豊富なカラーの中から選べます。

外部用デッキにおすすめの床材

デッキ

外部用デッキで利用する場合には、デッキ用の床材をご用意しています。デッキ用の床材には「イペ」と「セランガンバツー」の2種類があります(上記画像はイペ)。それぞれの特徴は、以下の通りです。

【イペとセランガンバツーの特徴】

  • イペ

└木肌は緻密で、節はほとんどなく、強度と耐久性に優れ、最高ランクのウッドデッキ材と称される床材。反りやヒビ割れが少なく、燃えにくいなどの特徴から、公共物件に使用されることも多いです。

  • セランガンバツー

└石のように硬質で、耐久性に富んだ床材です。国内外で古くからウッドデッキ材として用いられてきた実績があり、黄褐色の明るい色合いと価格感が好まれ公共事業にも多く使用されています。

どちらも質の高い床材であるため、耐久性に優れた質の高いデッキ材を探している方には最適の床材といえるでしょう。使用実績も豊富であることから、安心して使用できます。

【場所別】おすすめの床材を使った施工事例

以降では、先にご紹介したおすすめの床材を実際に使用した施工事例をご紹介していきます。実際の事例を確認しながら、床材の使用イメージを明確にできるようにしてみてください。

住宅の施工事例

オールドオークヴィンテージコレクション施工事例

製品名オールドオークヴィンテージコレクション(無垢フローリング)
樹種/カラーアンティークNo.1
仕上げオイル&ワックス
仕様サイズ:T18×W150×Lランダム(mm)

オールドオークヴィンテージコレクションの「アンティークNo.1」というカラーの床材を使用した施工事例です。白を基調とした壁に合わせて使用された当床材は、明るさを維持しつつも木の温もりを感じさせる落ち着いた空間を生み出しています。

自然素材ならではの質感と性質が活かされた床材だからこそ、シンプルな部屋でも落ち着きと高級感を両立できます。デザインも豊富にあるため、この事例と違った雰囲気の部屋だとしても柔軟に最適な床材を提供可能です。

土足・店舗の施工事例

ノーブルパーケット施工イメージ

製品名ノーブルパーケット
樹種/カラーオーク/アーリーアメリカンNo.1
仕上げオイル&ワックス
仕様サイズ:T15×W450×L450(mm)

ノーブルパーケットのオーク材を使用した床材の施工イメージです。施工イメージは店舗で使用されるような壁のデザインとなっており、それに合わせて「アーリーアメリカンNo.1」というカラーの床材を使用しています。デザインが華やかということもあって、落ち着きよりもメリハリの利いた床材という印象が強くなっているのが特徴です。

床暖房対応の施工事例

オールドオークマルチプライ施工事例

製品名オールドオークマルチプライ(複合フローリング)
樹種/カラーオーク/コルド(Hard Vintage Spec)
仕上げEPフィニッシュ
仕様サイズ:T15×W150×L1820一部乱尺(mm)

オールドオークマルチプライのオーク材を使用した床材の施工事例です。事例ではコルドというカラーの床材を使用しており、全体的にスマートなデザインで大人な雰囲気を生み出しています。床暖房に対応しているため、室温は快適な状態に維持できます。

直貼り対応の施工事例

オッティモダイレクト施工事例

製品名オッティモダイレクト
樹種/カラーウォールナット/クリア
仕上げUVウレタン
仕様サイズ : T12×W150×L909(mm)

オッティモダイレクトの床材を使用した施工事例です。レストランを改装する際に当床材へ変更した事例で、直貼り対応で使用しています。改装後には、レストランに重厚感を与え、モダンな雰囲気も引き立ててくれています。

施工の諸条件に対応可能な床材であるため、当事例の改装などのような場面でも問題なく利用できるのが魅力といえるでしょう。

外部用デッキの施工事例

デッキ

アルベロプロでは最高ランクのウッドデッキ材と称されるイペ材を、こだわりを持って取り扱っているため、デッキの建築を検討している方にも十分おすすめできる床材といえます。

画像のようなイペ材はテラス席などにも利用されることが多く、落ち着いた雰囲気を構築するのに最適です。また、強度も十分にあるため、安全面においても安心して使用できるでしょう。

床材のリフォームならアルベロプロへ

床材は建築物の空間を構築するうえで、壁に次いで大きな役割を持つ資材といえます。床材にはフローリングやカーペット、畳といった種類があり、作り上げたい部屋の雰囲気や用途に合わせて最適なものを選びましょう。床材にはさまざまな種類がありますが、特にフローリングは種類・機能ともに種類の幅が広いため、高い確率で自身が求めるものと遭遇できるはずです。

アルベロプロでは、そんなフローリングを取り扱っており、高品質の床材は高い評価を得ています。「木」のプロフェッショナルとして誇りをもって木材を扱っているアルベロプロは、お客様が十分に満足できる床材(フローリング・床)を提供できます。床材を検討中の方はぜひアルベロプロへご相談ください。

フローリングメーカー・古材販売の アルベロプロ