足場板とは?メリットやデメリット・施工事例・選び方のポイントを解説
目次
足場板とは
・スチール製足場板
・アルミ製足場板
・木製足場板
足場板の特徴や魅力
足場板の活用方法
足場板を使用するメリット
・素材自体に深みがある
・価格が比較的安価
足場板を使用するデメリット
・個体差がある
・反りや割れが発生しやすい
足場板の選び方のポイント
足場板を使った施工事例
・施工事例①
・施工事例②
・施工事例③
・施工事例④
古材の足場板ならアルベロプロへ
足場板は、リノベーションが人気を集める昨今において注目される部材の一つです。素材に出る深みが人気で、さまざまな用途に活用されています。
本記事では、足場板の基本的な情報やDIY・リノベーションで活用するメリットなどについて解説します。足場板がどのように使われていて、手元に届くころの部材としての足場板はどのようなものなのか、こういった内容を理解できるように説明しているのでぜひ参考にしてみてください。
足場板とは
足場板とは、工事現場で作業する際に足元に敷いて使用する板のことです。高所で作業員の体重を支える目的で使われるため、高い強度を持っています。足場板の材質には、主に以下のような種類があります。
特徴 | |
---|---|
スチール製足場板 | 足場板の材質の中で最も強度が高い。腐食に強く、耐久性に優れているため、これらを活かした家具や壁材に最適。 |
アルミ製足場板 | 木製の足場板に比べて軽量なので、持ち運びが容易。見た目が美しく、インテリアとしても使えるため、DIYで家具や小物を作るのに最適。 |
木製足場板 | 自然の木材を使用しているため、温かみのある風合いが魅力。サイズが揃いやすく、加工しやすいため、DIYで家具や小物を作るのに最適。 |
使い込まれた足場板はDIYの素材としても人気があり、古材の風合いを活かした家具や小物を作ることが可能です。それぞれの特徴を活かして利用すれば、よりおしゃれな家具や住宅へと生まれ変わることも期待できるでしょう。
スチール製足場板
スチール製足場板とは、足場板の材質のうち、スチールを使用したものを指します。スチール製足場板は、他の材質の足場板に比べて、以下のような特徴があります。
- 強度が高い
- 耐久性に優れている
- 錆びにくい
- 軽量
木製足場板やアルミ製足場板に比べて、強度や耐久性に優れているため、重量のあるものを載せる家具や小物、屋外で使用する家具や小物に適しています。また、錆びにくいため、屋外で使用する家具や小物にも適しているでしょう。ただし、スチール製足場板は、木製足場板やアルミ製足場板に比べて、価格が高いのがデメリットです。
アルミ製足場板
アルミ製足場板とは、足場板の材質のうち、アルミニウムを使用したもののことです。アルミ製足場板は、他の材質の足場板に比べて、以下のような特徴があります。
- 軽量
- 腐食に強い
- 耐久性に優れている
- 見た目が美しい
軽量で見た目が美しいため、インテリアとしても使える家具や小物を作ることができます。また、腐食にも強いため外で使用するものに活用するのにも適しているでしょう。
木製足場板
木製足場板とは、足場板の材質のうち木材を使用したものことです。木製足場板は、他の材質の足場板に比べて、以下のような特徴があります。
- 自然な風合いがある
- 加工しやすい
- リーズナブル
自然の木材を使用しているため、温かみのある風合いが魅力です。また、加工しやすいため、DIYに使用しやすい点は大きな特徴といえるでしょう。
木材はスチールやアルミと違って様々な種類があるため、種類によって用途を分けられるのも魅力の一つです。目的のデザインに適したものを探しやすい強みもあるので、DIYやリノベーションの資材を探している方は検討してみる価値があるでしょう。
足場板の特徴や魅力
足場板は、工事現場で使用される資材ですが、リノベーションやDIYの材料としても人気があります。その特徴や魅力は、以下の通りです。
- 耐久性に優れている
- メンテナンスがしやすい
- リーズナブルな価格
材質問わず、足場として使われる以上耐久性は期待できます。そのため、古材であろうとも長期間の使用には適しているといえるでしょう。また、メンテナンスがしやすいため、定期的に塗装や補修をすることで、長持ちさせることも可能です。
価格については、特別な加工を必要とする場合を除けば、使用されたリサイクル品なのでリーズナブルな価格で調達できます。
足場板の活用方法
古材となった足場板の活用方法はさまざまで、リノベーションやDIY、住宅の壁材などに活用できます。足場板の種類は、ペンキが付いているものや傷が多く付いているものなどがあるため、リノベーションに適しているものや家具のDIYに適しているものなど種類に合わせて選ぶ必要があります。
元から劣化状態は激しいため、外での使用にはあまり向いていません。棚板や天井のように人の肌が触れ続けないような場所に使用するのが最適といえます。もし、床材やベンチ、壁といった部分に使用したい場合には、素足ではい行かないエリアなどに絞って利用した方が良いでしょう。
足場板を使用するメリット
足場板を活用するにあたり、どういったメリットがあるのかを確認しておきましょう。
【足場板を使用するメリット】
- 素材自体に深みが出る
- 価格が比較的安価
足場板は古材としての利用価値が高く、特有の深みや強度はDIYやリノベーションに最適です。また、使用しなくなった足場を再利用するということもあって、価格も比較的安価な設定となっています。
素材自体に深みがある
足場板はさまざまな現場で使用された素材であるため、ペンキが付いていたり傷が付いていたりと一つ一つに独特の風合いを感じやすいです。長い年月をかけて育まれた味わいや、足場板の古材としての素材そのものの良さが空間の魅力を高めるでしょう。
素材自体に深みがある足場板はヴィンテージ感を持ち、「アクセントのある部屋にしたい」「味のあるおしゃれな家具を作ったり、室内のデザインにしたりしたい」といった場合に活躍します。新品の木材では出せないデザインを求めている方ほど、古材としての足場板はおすすめです。
価格が比較的安価
足場板が比較的安価で販売されているのは、主に「大量生産されている足場板がリサイクル品として販売されているから」といった理由があります。他にも規格外品として売られることで安価になることもあり、基本的には価格を抑えて仕入れることが可能です。
とはいえ、傷やササクレなどがある場合は補修に手間がかかるので、そういった点を踏まえても足場板に魅力を感じる場合は、購入メリットがあるといえます。
足場板を使用するデメリット
足場板には、素材に深みがある点や価格が安価といったメリットがある一方で、デメリットもあります。
【足場板を使用するデメリット】
- 個体差がある
- 反りや割れが発生しやすい
さまざまな現場で使用されているので、それぞれに個体差があります。そのため、場合によっては自身の目的にマッチしない可能性もあるでしょう。
また、足場板は使用できなくなったものなどをリサイクル品として扱うため、モノによっては反りや割れが発生しやすいです。
個体差がある
足場板には、個体差があります。個体差の内容もさまざまで、以下のような差が発生することが考えられます。
- 個体ごとに木材の産地が違う(木材)
- 木材の種類そのものが違う(木材)
- 使用期間や使用環境が違う(木材・ステンレス・アルミ)
- サイズや形状が違う(木材)
基本的には、木材の足場板で個体差が発生しやすいです。ステンレスやアルミの足場板については、形状や種類に大きな違いは出ませんが、汚れ方などや使用期間に大きな差が出てくるでしょう。
とはいえ、足場板を古材として利用する場合はこういった個体差も深みが出る要素の一つといえるので、個体差を楽しむのもおすすめです。もし個体差が許容できない場合には新品の木材を購入して、わざと傷を付けたり汚したりする方が良いかもしれません。
反りや割れが発生しやすい
木材の足場板は使用度合いにもよりますが、反りや割れが発生しやすいです。強度が魅力の足場板ではありますが、状態によっては強度や耐久性に問題が出ることもあるので、気を付けなければいけないでしょう。
反りや強度面に問題がある資材を調達した場合には、板同士を組み合わせて使用したり、補修や交換をしたりすることによって使えるような状態にしなければいけません。リサイクル品として販売されている以上、過度に劣化した足場板が販売されていることはあまりないですが、そういった資材と出くわす可能性があることも覚えておいた方が良いでしょう。
足場板の選び方のポイント
足場板を選ぶ際は、以下のポイントを意識してみることをおすすめします。
- 汚れ方が使用目的に合うデザインになっているか
- 劣化度合い(反りや割れ)が酷くないか
基本的には、使用目的に合うものを選ぶのが最適で、デザインや個体差については目的にマッチしていれば気にしすぎる必要ではないでしょう。
ただし、劣化度合いについては、どういった使用目的かによって慎重に選ぶ必要があります。ベンチや天井などに使用する場合には、劣化によるけがが発生しないように細心の注意を払いましょう。最終的な仕上がりにおしゃれ感や深みが出ても、けが人が出てしまっては本末転倒です。
足場板を使った施工事例
足場板の魅力や注意点・デメリットについて確認ができたら、最後に足場板を使用した施工事例をチェックしてみましょう。施工事例を見ることによって足場板の魅力をさらに知ることができるかもしれません。
以下では、アルベロプロが取り扱ってきた足場板の施工事例や素材概要についてご紹介します。
足場材の種類 | |
---|---|
スキャッフボード ドメスティック | |
スキャッフボード インポート |
足場板であるスキャッフボードは、海外から仕入れたインポートと国内から仕入れたドメスティックの2種類があります。また、それぞれ厚みが薄いハーフタイプも揃えています。
施工事例①
製品名 | 天板:スキャッフボード ドメスティック 脚:スチール脚C |
樹種/カラー | 天板:杉古材/クリア |
仕上げ | 天板:艶消しウレタン 脚:無塗装 |
仕様 | テーブルサイズ:W1200×D1200×H700(mm) |
こちらはスキャッフボードドメスティックを使用して製作した、テーブルの事例です。脚はスチールを使用しており、スキャッフボードと合わせることで、このようなテーブルが作れます。
スキャッフボードなので天板に傷や欠けが存在しますが、そういった点も深みが出て味のあるテーブルとなっている点は注目ポイントといえるでしょう。反りや割れの少ないスキャッフボードを使用していることもあって、使用感には問題なく、テーブルとしての機能も十分に果たしています。
施工事例②
製品名 | 天井:スキャッフボードハーフ 不燃加工品(インポート)プレーナー加工 |
樹種/カラー | 古材ホワイトスプルース/ステインフィニッシュ |
仕上げ | 無塗装 |
仕様 | サイズ:T18~20×W210~220×L1200~2000(mm) |
こちらはスキャッフボードを天井に使用している施工事例です。古材であるスキャッフボードを天井に使用することで、全体的に落ち着いた空間を創出しています。机や床も木材をベースにデザインしているということもあって、天井のスキャッフボードがより全体の深みを演出しています。
キッチン側面のタイルとも見事に調和しており、古材を使っているにもかかわらず高級感あふれる空間となっているのは注目すべきポイントといえるでしょう。
施工事例③スキャッフボードの素材イメージ
画像は、スキャッフボードインポート(イギリス)です。スキャッフボードインポートは海外から取り寄せた足場板の古材で、ロットごとにさまざまな顔を見せるのが特徴です。以下の画像のようにロットによって色合いが異なるため、いろいろな楽しみ方ができます。
ロットごとに色合いが違うということもあり、注文時の在庫状況に合わせてその時にあるスキャッフボードを使用することとなります。そのため、こちらを使用するかどうかを検討する場合には、実際に在庫状況を確認の上、どんな色合いのものが確認してから利用することを推奨します。
また、スキャッフボードインポートは以下の画像のように厚みを1/2にしたハーフタイプもあります。好みのタイプを購入して活用してみてください。
施工事例④スキャッフボードの素材イメージ
こちらはスキャッフボードドメスティック(国内)の画像です。スキャッフボードドメスティックは国内から取り寄せた足場板で、インポートと同様に厚みが1/2のハーフタイプも取り扱っています。
スキャッフボードドメスティックはインポートよりも長めのものが多く、長さが1950~3900mmの板を入手可能です。インポートの場合は900~3900mmと短めのものも取り扱っています。
一例ではありますが、スキャッフボードドメスティックの場合は足場板の中に金具が埋められているものもあります(画像参照)。このような金具もデザインの一部として利用すれば、リノベーションやDIYによりアクセントのあるデザインになるでしょう。
国内の木材を使用したい場合にはドメスティック、海外の木材を使用したい場合にはインポートを検討してみてください。その時々によって種類は異なりますが、タイミングによっては最適な足場板を入手できるかもしれません。
古材の足場板ならアルベロプロへ
足場板は、建築現場などで使用されるアルミ製・スチール製・木製の資材のことです。使用しなくなったものをリサイクル品として販売することがあり、これらはリノベーションやDIYに活用できます。
足場板の特徴として、個体差がある点や比較的安価に仕入れられるといった点があります。また、足場板として使用するくらいなので、丈夫な作りをしているのも特徴のです。デザイン面、強度面で魅力のある木材を探している場合には、足場板を使用してみることをおすすめします。
また、足場板を仕入れたい場合は、「アルベロプロ」の利用がおすすめです。アルベロプロでは主に木材の足場板(スキャッフボード)を取り扱っており、国内から仕入れるスキャッフボードドメスティックと海外から仕入れるスキャッフボードインポートの2種類があります。
木の取り扱いのプロであるアルベロプロが揃えるスキャッフボードは、質の高いものを揃えていますので、高級家具や店舗、住宅に使おうと考えている場合には、ぜひ利用を検討してみてください。