無垢フローリングとは?種類やメリットのほか、お手入れ方法や施工事例を解説

無垢フローリングは、天然の木をそのまま使って作られた床材のことをいい、天然の素材ならではの肌触りや香りを楽しめます。無垢材に使用される木はいくつか種類があり、それぞれ異なる特徴をもっています。

そこで今回は、無垢材によく使用される木の紹介と合わせて、無垢材のメリット・デメリットなどを詳しく紹介します

無垢フローリングとは

無垢フローリングとは、天然の木から切り出した一枚板を使った床材のことです。一枚板をそのまま使用するため、木材ならではの温もりを感じられます。また、保温性や断熱性が高いため、裸足で歩いても冷たさを感じにくいのも特徴です。ほかにも、調湿性に優れているため、夏は湿気のべたつきを抑え、冬は静電気を起こしにくくしてくれる効果があります。

フローリングにはほかにも、複合フローリングという床材もあります。複合フローリングは、複数のベニヤ板を重ねて接着剤で貼り合わせた合板の上に、天然木の薄い板を張り付けたフローリングのことで、比較的安価に購入できます。しかし、複数の板を重ねて作られていることから、踏み心地が硬く、木材ならではのあたたかさは感じにくい床材です。

無垢フローリングの種類

無垢フローリングは、使われる木の種類によって特徴が異なります。ここでは無垢フローリングに使用される5種類の木材を紹介します。

パイン(松)

レッドパイン

パイン材は柔らかな質感で肌触りが良く、暖かみのある素材です。そのため、素足で生活しても心地よく、夏でもべたつきを感じずに過ごすことができます。最初は黄白色ですが、使えば使うほど艶っぽい深みのある色合いに変化していきます。他の素材に比べて流通量が多く、比較的安価なため、予算を抑えたい場合におすすめです。

ウォールナット

ウォールナット

ウォールナットは、落ち着きのある色合いと美しい木目が特徴です。衝撃に強く耐久性が高いため、高級家具や工芸品にも使われます。パイン材と同じように、使えば使うほど色が変化していきます。素材独特の重厚感や高級感を楽しみたい方におすすめです。

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チェスナット(栗 )

チェスナット

チェスナットは、栗の木のことです。はっきりした木目が特徴的で、木の風合いを楽しむことができます。硬く丈夫で、対湿性の高い木であるため、湿気の多い水回りに使用すると良いでしょう。

オーク(ナラ )

オーク

ブナ科コナラ属の総称としてしられるオークは、樫(かし)やナラなど、さまざまな種類があります。虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の模様を連想させる木目が特徴です。船舶やウイスキーの樽に利用される素材で、耐久性と耐水性に優れています。また、他の素材に比べて比較的安価に手に入れることができます。

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バーチ(カバ )

バーチ

バーチはカバとも呼ばれ、きめ細かな木目と明るめの淡い白黄色が特徴です。硬すぎず柔らかすぎない適度な硬さのため、ダンススタジオや体育館にも使用される素材です。経年による色の変化が起こりにくく、色合いを長く楽しめます。

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無垢フローリングのメリット

無垢フローリングは天然の木をそのまま使っているため、化学物質を含まない素材として人気です。そんな無垢フローリングを床材にするメリットを紹介していきます。

【無垢フローリングのメリット】

  • あたたかみがある
  • 調湿性がある
  • クッション性がある
  • 同じ木目のデザインがない

あたたかみがある

無垢フローリングは天然の木をそのまま使用しているため、天然素材ならではの肌触りや香りを楽しむことができ、ヒヤリとした冷たさがなく快適に過ごすことができます。

あたたかみがある理由は、木は繊維の中に無数の空気の層を持っていて、その空気の層が断熱材の役割を果たしているためです。特殊繊維版などを使用する複合フローリングでは味わうことのできない、自然なあたたかさを感じることができます。

調湿性がある

調湿性とは、部屋の空気が乾燥しているときは水分を放出し、湿度が高いときには余分な水分を吸収してくれるはたらきです。天然木は調湿性が高く、1年を通して湿度を一定に保とうとしてくれるので、部屋の快適性をあげてくれます。

クッション性がある

使う木の種類によって若干の違いはありますが、無垢フローリングは柔らかくクッション性のある床に仕上げることができます。これは、繊維の中に含まれる空気の層によって、弾力が生まれるためです。

適度に柔らかいため、床を這う赤ちゃんや足腰の弱いお年寄りの身体への負担を軽減できるでしょう。

同じ木目のデザインがない

同じ木から切り出したとしても、まったく同じ木目にならないのが天然木の特徴です。そのため、自宅だけのオリジナルの木目を楽しむことができます。

無垢フローリングのデメリット

無垢フローリングを検討する際は、メリットだけではなく、デメリットもきちんと知っておく必要があります。無垢フローリングの3つのデメリットを詳しく紹介していきます。

【無垢フローリングのデメリット】

  • 変形する可能性がある
  • 傷がつきやすい
  • 価格が高い

変形する可能性がある

木が水分を吸収・放出する際に、伸縮・膨張が起こるため、床に反りや隙間が生じてしまうことがあります。床が変形してしまうと、床鳴りの原因になってしまいます。変形を防ぐための対策としては、もともと水分をあまり含んでいない無垢材を選び、施工する部屋に仮置きして水分を調整しておきましょう。

傷がつきやすい

無垢材は複合フローリングに比べて柔らかい素材のため、傷や凹みができやすいです。無垢材の中でも特に柔らかい素材として知られているスギやパインは、注意が必要です。

ただし、傷ができやすい一方で、修復しやすい素材でもあります。表面の傷であれば、やすりで削って修復が可能です。凹みであれば、水を吹きかけて木に水分を含ませ、表面に残った水を拭き取ったあと、スチームアイロンをあてれば、修復できます。

価格が高い

使用する木材にもよりますが、無垢フローリングは複合フローリングよりも比較的高価になります。特に、ウォールナットやオークなどの広葉樹は、成長が遅く、流通少ないため、高価になりがちです。

また、施工費用も無垢材のほうが高くなることが多いので、無垢材の種類や仕上げの方法、無垢材を使用する面積によって費用が異なるので、予算を考えて選ぶようにしましょう。

無垢フローリングのお手入れ方法

無垢フローリングは水拭きやクリーナーを利用してお手入れすれば、長く美しく保つことができます。まずは、定期的な水拭きで表面の汚れを落としましょう。ただし、無垢フローリングは水に弱い性質を持っているので、水拭きの頻度は1~3か月に1度で十分です。水拭きする際は、床が水を吸いすぎないように雑巾を固く絞ってから行いましょう。

また、水拭きで落としきれない汚れは、無垢フローリング専用のクリーナーを使って落としていきます。クリーナーを使ったお手入れは、半年~1年に1度程度で問題ありません。クリーナーは、アルカリ性や酸性の成分が含まれていない、中性ものを使用しましょう。アルカリ性や酸性の成分が、床の変色を起こす原因になってしまうからです。説明書をよく確認し、目立ちにくいところで試してからクリーナー掃除をしてください。

撥水性が弱くなったり、塗装が剥がれてきたりしたら、再塗装をする必要があります。再塗装をする前には床の上のごみをきれいに取り除いてから行います。ほこりや髪の毛がある状態で再塗装をしてしまうと、ごみが塗装材で固まって取れなくなってしまうので、注意しましょう。

無垢フローリングを選ぶ際のポイント

無垢フローリングを選ぶ際のポイントは以下の3つです。

  • 色合いや肌触り
  • 建具や家具との色味の相性
  • 無垢材の施工実績のある施工会社に依頼する

無垢材は樹種によって硬さや色、肌触りが異なりますので、気に入った素材を選ぶようにしましょう。また、フローリングは家具に与える影響が大きいため、建具や家具とのバランスを考えて色や樹種を決めるようにすると、部屋に統一感がうまれます。

また、施工会社もよく検討しましょう。無垢材は取り扱いが難しい素材なので、高い施工技術が必要です。施工実績の豊富な会社を選ぶようにすると、失敗を防ぐことができます。

無垢フローリング材を使った施工事例

アルベロプロでは無垢フローリングを使った施工事例がいくつかあります。以下では4つの無垢フローリングの施工事例を紹介します。

施工事例① オールドオークヴィンテージコレクションを使用

H’s house #023

製品名オールドオークヴィンテージコレクション
樹種/カラーアーリーアメリカンNo.1
仕上げオイル&ワックス
仕様T18×W150×Lランダム(mm)

オールドオークヴィンテージコレクションを床に採用した施工事例です。アンティーク事業の経験を元に制作したオリジナル加工のフローリングです。表面を特殊加工することで、リアルなヴィンテージ感を演出しています。普通のフローリングでは表現するのが難しいヴィンテージ感や高級感を出したい場合におすすめです。

施工事例② オークストリップヘリンボンを使用

T’s house #025

製品名オークストリップヘリンボン
樹種/カラーオーク/アーリーアンティークNo.1
仕上げオイル&ワックス
仕様T15×W58×L406(mm)

ニシンの骨のようにV字に連なるデザインのヘリンボンは、おしゃれでどんなテイストのお部屋にも合います。印象的なデザインなので、他のお部屋と印象を変えたいときに使うとよいでしょう。また、床の色彩を変えることで、部屋のイメージをナチュラルやアンティークに変えることができます。印象に残るお部屋を作りたいときにおすすめです。

施工事例③ オークフローリングラスティックグレードを使用

鼻のクリニック東京 #082

製品名オークフローリング ラスティックグレード(※特注無垢フローリング)
樹種/カラーオーク/ラスティックホワイト
仕上げウレタンフラット
仕様T15/W75/Lランダム

オークフローリングラスティックグレードの施工事例です。上記のフローリングはオーク材を使用した特注品で、白を基調とした明るいフローリングになっています。明るいイメージを出したい部屋やリビングにもおすすめです。

施工事例④ オークストリップヘリンボンを使用

T’s house #057

製品名オークストリップヘリンボン
樹種/カラーオーク/アーリーアメリカンNo.1
仕上げオイル&ワックス
仕様T15×W58×L406(mm)

こちらもオークストリップヘリンボンの施工事例ですが、節を入れるデザインにすることで、素朴な雰囲気を残しつつモダンな印象を与えています。ヘリンボンは、どんなお部屋にも対応できる汎用性の高いデザインです。

無垢フローリングにリフォームするならアルベロプロへ

天然の木を使って作られる無垢フローリングは、木ならではの温もりを感じられることが特徴です。また、木が持つ調湿性によって、一年を通してお部屋の湿度を保つはたらきをしてくれます。無垢フローリングに使われる木はそれぞれ異なる特徴を持っているので、求める部屋のイメージに合わせて選びましょう。

無垢フローリングは取り扱いが難しいため、施工を依頼するなら高い施工技術をもつ会社を選ぶ必要があります。そこでおすすめなのが「アルベロプロ」です。無垢フローリングにかかわらず、フローリングの特殊仕上げ、特殊塗装などの技術も備えています。設立当初から積み上げてきた技術力と木に関するノウハウを生かし、木のプロフェッショナルとして、最適な提案が可能です。無垢フローリングを検討中の方は、ぜひアルベロプロへご相談ください。

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